■おもな目次
◆こうやってあそんだら? インストラクション編 23のことばあそびの遊び方と、言語指導での役立てかたを、1編ずつていねいに解説しています。詩の唱え方、ふりつけのしかた、子どもとの遊び方などを、具体的に例示してあります。先生がたが、ことばあそびを自分のものにするための研究用にご活用ください。また、子どもたちが自分で見て、くりかえし発声・発語機能の訓練をすることにも使えます。
インストラクション I 障害をもった子どもの多くは、呼吸がへたです。発音は呼吸と深くつながっています。まず、深い呼吸のしかたを、「はのうた」や「ふゥのうた」で学んでください。
インストラクション II マ行やパ行は、唇で発音します。口形がよく見えるので、模倣しやすく、発音も比較的かんたんです。遊びのなかで、唇やあごをたくさん動かしてください。
インストラクション III 親が赤ちゃんにしてみせる「いないいないばァ」は、それこそ百面相です。からだごと働きかけることばは、それを聞くと自然とからだが動きだす力をもっています。
◆こどもたちとあそぶ ドキュメント編 2年間にわたる子どもたちとのパフォーマンスのなかから3本のドキュメントが編まれました。ことばあそびがすすむなかで、子どもたちの表情や動きがいきいきと変化していく過程がリアルに読みとれます。実際に子どもたちと遊ぶときは、子どもの反応によって詩も遊び方も自由自在に変えられるのが、ことばあそびのいいところです。当意即妙のやりとりをご覧になって、一人一人の子にあったやり方を工夫してください。
ドキュメント I 人の声は、高低・抑揚・長短などによってさまざまな意志や感情を表現できます。「あ」や「う」1音でもことばになることを知ったら、自己を表現しようとしはじめます。
ドキュメント II あそびの世界では、子どもの心とからだは解放されています。心もからだも人に向かってひらかれているとき、ことばは耳にとどき、口をついて出てくるのです。
ドキュメント III・IV からだの動きと結びついたオノマトペ(擬態語)は、唱えやすく、耳に快いものです。子どもたちは、音にあわせたスキンシップをとおして新たなことばを発見します。
■著者紹介
波瀬 満子(ハセ ミツコ) パフォーミング・アーティスト。劇団四季、仮面座をへて、1977年、谷川俊太郎らと「ことばあそびの会」を設立。 以来、多彩なソロ活動を展開し、詩やことばあそびをステージ構成し表現する“ことばパフォーマンス”のジャンルを確立。 その活動は多技にわたり、年齢や指向、健常者・障害者の壁を超えて広く支持されている。「やってきたアラマせんせい」は560回、13年間にわたり全国を巡演。「スーパー・A-I-U-E-O」は90年アメリカ初演以来、日本とアメリカで上演を重ねている。93年よりNHKテレビ「あいうえお」にレギュラー出演。 ◎おもな著書・編書 『あたしのあ あなたのア』『ことばじゃ ことばじゃ ことばじゃ』『ことばまるかじり ききかじり』『ビデオ あいうえおあそび』(以上、太郎次郎社)、『しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩』(冨山房)など。ほか、CD多数。
谷川 俊太郎(タニカワ シュンタロウ) 詩人。1931年、東京生まれ。 18歳のときに書いた詩『ネロ他五篇』が文芸誌に掲載され、注目を浴びる。21歳のとき、第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。翌年、『六十二のソネット』を刊行。同人誌『櫂』に参加。 60年代頃より実験的な手法をもちいた詩作品を多く発表するほか、ラジオ・ドラマや演劇のシナリオ、レコードの作詞、エッセイなど幅ひろく手がける。 また、『ことばあそびうた』『わらべうた』『マザー・グースのうた』など、子どものうたや絵本の作品も多い。さまざまな試みで日本語の詩の世界の豊かさを広げつづけてきた。 ◎おもな詩集 『定義』『コカコーラ・レッスン』『手紙』『女に』『はだか』『みみをすます』『モーツァルトを聴く人』『世間知ラズ』など、作品多数。
谷 俊治(タニ シュンジ) 1930年、神奈川県に生まれる。東京医科歯科大学卒業。医学博士。東京学芸大学教授。日本言語障害児教育研究会副会長。 ◎おもな著書 『目で見る障害児教育』(学宛社)、『愛して育てる-こころ・からだ・ことばの相談室』(有斐閣新書)、『ことばの発達と指導』(全国心身障害児福祉財団)、『難聴』(日本文化科学社)
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