| ■おもな目次 
 ●プロローグ 競争原理にかわるもの
 
 ●第三の差別とは
 *とびらのことば……第三の差別
 「能力主義」と「序列主義」/序列主義と国家主義/内と外の序列主義/教育思想としての競争原理
 
 ●学歴社会の虚像と実像
 *とびらのことば……指定券の思想
 学校だけが教育の場か/学校と塾/学歴社会と日本の学校、日本の歴史/名門校製造法/学校とどうつきあうか ある高校生へ
 
 ●競争心から好奇心へ
 *とびらのことば……愚問賢答
 カンニングとは/知能に序列はつけられるか/序列主義教育論/評価と評点の問題をめぐって
 
 ●ひとりひとりを生かすために
 *とびらのことば……火星人
 痴育偏重から知育尊重へ/序列主義の克服/教育における総合性の回復/わかる授業の創造
 
 ●創造的な授業をめざして
 *とびらのことば……こそ先生
 二十坪は狭いか/創造的な教師/新しい教師への期待
 
 ●エピローグ 競争原理を超えて
 二つの教育観をいかに統一するか
 ■著者紹介
 
 遠山 啓(トオヤマ ヒラク)
 1909年、熊本県に生まれる。
 1938年〜1943年、海軍霞ヶ浦航空隊の海軍教授。
 1944年〜1969年、東京工業大学で数学を教える。
 1949年、「代数関数の非アーベル的理論」で理学博士。
 1951年、数学教育協議会を結成し、数学教育の改革運動をおこす。
 “量の体系”“水道方式”など画期的な理論を生みだす。
 その理論と実践は数学教育の分野を超えてはかりしれない影響をあたえた
 1959年、『数学入門』(岩波新書)で毎日出版文化賞を受ける。
 1962年、『数学セミナー』(日本評論社)を創刊する。
 1968年ごろから障害児教育の研究に取り組み、“原教科”構想を打ちだし、障害児に教科教育の道を拓く。
 1970年、東京工業大学 定年退職。同大名誉教授となる。
 1973年、教育の全般的な改革をめざして月刊誌『ひと』(太郎次郎社)を創刊し、その編集代表となり、教育市民運動の中心となる。
 1978年、明星学園理事。1979年9月11日、没。
 ◎おもな著作
 『遠山啓著作集』(全27巻+別巻2)、『競争原理を超えて』
 『かけがえのない、この自分』『水源をめざして』(以上、太郎次郎社)
 『無限と連続』『数学入門』『現代数学対話』『数学の学び方・教え方』(以上、岩波新書)
 『さんすうだいすき』(全10巻+別巻3)
 『算数の探検』(全10巻)『数学の広場』(全8巻+別巻1)(以上、ほるぷ出版)
 ほか多数。
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