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| 降りていく生き方 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道
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| 横川 和夫●著 |   
| ■2003年03月発行 ■四六判・上製  232ページ
 ■本体2000円+税
 ■ISBN4-8118-0669-7 C0036
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| しあわせは私の真下にある。引きこもりも病気も不安も、逆転の発想で糧にする「べてるの家」の人々。問題山積の当事者と家族、医師、支援者の軌跡を深く取材した書き下ろしノンフィクション。”豊かな回復”への道筋。 |   
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| ■おもな目次 
 I 章 それは社会復帰ではない
 --「非」援助の思想
 
 混沌と葛藤のなかのはじまり
 キヨシどんと向谷地さん
 商売の苦労、買います
 降りていく生き方
 
 II 章 この生きづらさを語る
 --暴力から言葉へ
 
 引きこもり、破壊、後悔の連鎖
 変化の兆し
 経験を語るということ
 
 III 章 愛の暴風雨をくぐりぬけろ
 --依存と愛情と自立と
 
 壮絶バトルの恋愛生活
 自己否定感との闘い
 和解への準備
 
 IV 章 しあわせは私の真下にある
 --「治る」よりも豊かな回復
 
 ゴージャスな入院への処方せん
 友だちが増える病気
 治療とは、回復とは
 笑いといっしょに苦労を連れて
 ■著者紹介
 
 横川 和夫(ヨコカワ カズオ)
 1937年、小樽市生まれ。共同通信社会部記者、編集・論説委員などをへて、現在、フリー・ジャーナリストとして精力的に活動をつづける。教育や子ども・若者問題、家族の問題を中心に、日本社会の矛盾が表出する現場を、一貫して追いつづけてきた。その粘りづよい取材力には定評がある。
 著書多数。『不思議なアトムの子育て』(太郎次郎社)、『心を癒す場』『もうひとつの道』『大切な忘れもの』『仮面の家』『かげろうの家』『荒廃のカルテ』『ぼくたちやってない』『熱い鼓動』(以上、共同通信社)など。
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 また一冊、べてる本が出た。べてるの家について語るのは、おそろしい。語るひとが試されるからである。横川さんは、うまい手を考えついた。病は人間の貌をしている。だから当事者に語ってもらおう……それができるのは、横川さんが卓越した聞き手だからだ。
 わたしたちは、この本の登場人物である早坂さんや、河崎くんや、賀代さんと、昔からの友だちのような気分になってしまう。この人たちは、病気に自分の個性を刻みこんだ。病気はこの人たちにとってかけがえのないものになった。そして、病気とは、「人生」の代名詞でなくてなんだろう。
 ■関連ホームページ
 
 読者からの声・関連リンク http://www.tarojiro.co.jp/book/0669-7.html
 
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