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うその世界を知らない子どもなんてかわいそう
・・・・・February 2
 

『ノーダリニッチ島
 K.スギャーマ博士の動物図鑑』
K.スギャーマ 作
1991年・絵本館

[内容紹介]
 生まれついての冒険家、K.スギャーマ博士がノーダリニッチ島への「魂の冒険」の記録をもとにつくった図鑑。
 島に棲む奇妙な動物達の生態が、種類ごとに紹介されている。

 

   

うその世界を知らない子どもなんてかわいそう  (コリーナ)

 子どもたちが、顔をあわせて何を読んでるんだろうと思うとこの本である。この本にはK.スギャーマ博士が、冒険に出かけたノーダリニッチ島で出会った動物たちが描かれている。博士の冒険は、空間を超越していく魂の冒険だという。「はじめに」でもふれてあるが「夢とか空想ではなく、もうひとつの現実」として存在しているのだ。
 子どもの中には「ほんとに、いるの?」と5年生でもまじめに聞いてくることがある。でも、そんなときには私が答えるより早く「うそにきまってるじゃん。」とほかの子どもが言ってくる。でも、それでこの本を見ないかというとそんなことは決してない。うそは承知の上である。そのうえで、十分楽しんでいる。
  うその世界を持たない子どもなんてかわいそうだ。

 ここに出てくる動物には、説明書きが添えられている。その文章がまたおもしろい。友だちどうしで、「どの動物がいい?」といっては「いっせいのせ」と指でさして楽しんでいる。
  たとえば、「スクリム」。姿かたちは、トイレットペーパーにそっくり。いつも湖など水中にいて、水から出てくることはできるけど、長い時間、水から出たままでいるとかわいて、ちぎれてしまうというのだ。子どもたちは、動物の説明を読んでさらに楽しんでいる。
                  スクリム
 家でお母さんと一緒に読んだという子どももいる。親子で、それぞれが好きな動物を選んではその理由をいいあっていたらしい。もちろん、そのあとにはお互いの選ぶ動物を「へんなのー!」と言い合っていたようだが……。物語好きな子にも、図鑑や How to ものばかり読む子にも絶対受け入れられる本の一冊だ。

 この本には、同シリーズで「植物図鑑」がある。やはり、ノーダニッチ島で見られるふしぎな植物の紹介がある。植物のなかには、前出の「動物図鑑」で紹介されていた動物が住みつく植物もあるようで、その関連もおもしろい。

 

(はしの)

 動物図鑑と植物図鑑、それぞれの本の中に
他の動植物との関連がさりげなく書かれ、
それに加えて、あとから出版された植物図鑑には、
動物図鑑を参照できるようになっていたりして、
見ているとノーダリニッチ島の全体の様子が
どうしても知りたくなってきます。
だから、沢山の動物や植物の特性を手がかりに
島の地図を作ってみよう、なんて思いはじめてしまいます。
みんなで作ると、いろんな地図が出来て、きっと楽しいと思う。
そうそう、索引がついているのも、心くすぐられますよね。

 

私は、真剣に本気で信じちゃいました……  (飯塚加那)

ある日、図書館で『K・スギャーマ博士の植物図鑑』の絵本に出会いました。
はじめに書かれてる文を読むとあまりにもリアルな内容で、私はスッカリ騙されてし
まいました。
「こんな不思議なモノがあるなんて!世の中はまだまだ未知が溢れてる!」
と純粋に感動してました。
本屋に捜しに行って即、購入してしまうほど気に入りました。
ところが、動物図鑑を読むと「魂の冒険」と書かれていてもしやと思い、ネットで調
べてみてやっと、真実をしりました。
想像の世界だったんですね。
かなりショックです。
本気でノーダリニッチ島に行きたいと思ってたから、なおさら。
それに普段は騙されるより騙している方なので ………余計。
そんな私はもう、21歳です。
アハハ……笑えない。
悔しいから今夜はノーダリニッチ島へ冒険の旅に出る事にします。

 

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『ともだち』
佐藤さとる 作・村上勉 絵
佐藤さとる全集第1巻・『おばあさんの飛行機』1972年・講談社に収録
写真は文庫版

大丈夫、ともだちはきっとできる
 ポストは、毎日幼稚園の行き帰りにあいさつをしてくれるタツオと、一度でいいから一緒に歩きたいと願う。
  そして明日から冬休みというクリスマスイブに、ポストはサンタクロースになってタツオに声をかけることができるんだ。
『ともだち』はこんなお話。僕が初めてこのお話に出会ったのは保育園のとき。どうしてそんな昔のことを憶えているかっていうと、こういうわけがあったんだ。

(はしの)

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