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>「ホームレス」襲撃事件と子どもたち
 
■四六判・並製

■ISBN978-4-8118-0728-7

 

7月11日発売

北村年子●著
>「ホームレス」襲撃事件と子どもたち

いじめの連鎖を断つために
定価=2,200円+税


「道頓堀事件」から14年。子どもたちによる「ホームレス」襲撃はやまない。ときに命さえ奪う弱者嫌悪の根源に迫り続けたルポ。川崎の教育現場での取り組みを第 II 部に、この10年の事件と新たな取り組みを第 III 部に。前著に大幅加筆した完全保存版。

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関連イベント

Meet The Homeless People!

09年7月19日(日)第1部★13:30〜17:00
          第2部★17:00〜18:30

印刷用イベント案内(PDF)

無関心ではいられない。出会うことが第一歩。
写真&映画&トーク。多彩なチャンネルで、
ホームレスの人々と私たちの繋がりを見つめる
*********************************************


「ホームレス問題」に関心があっても、どうしたらいいかわからないノ。
ならば、あらためてまず「出会う」ことから始めてほしい。
それが、プロジェクト「Meets The Homeless People!」の目的です。
写真を通じて、ホームレス状態にある人々の多様な個性に出会う。
映画を通じて、ホームレス状態にある個人に深く出会う。
トークや書籍を通じて「ホームレス問題」の社会的背景、
私たちや子どもたちとの接点に気づく。
──当事者をゲストに迎え、直接の出会い満載、夏の一日。

プログラム
第1部 -------------------------------------------------
●13:30〜 映画上映「あしがらさん」
      &飯田基晴(映画監督)によるトーク
 ──路上発・希望のドキュメンタリー映画──
   新宿の「ホームレス」、あしがらさんとの3年間の記録。
●15:00〜 トークライブ!!
 出演:北村年子(ルポライター)
    高松英昭(写真家)
    『ビッグイシュー』販売者(数名)
●高松英昭写真展──会場にて

第2部 -------------------------------------------------
●17:00〜 パーティー
北村年子著『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち』
飯田基晴監督作品・DVD『あしがらさん』
高松英昭写真集『STREET PEOPLE』
発売記念の宴を開催します。

 

****************************
Meet The Homeless People!

2009年7月19日(日)
●13:30〜17:00〈13:00開場〉
 会費1500円(1ドリンク付)

●第2部 17:00〜18:30〈出版記念パーティー〉
2部会費3000円(飲食代含む)

●1部・2部通し4000円

第2部のみ要予約/定員70名

●問いあわせ・ご予約
太郎次郎社エディタス
電話 03(3815)0605/メール tarojiro@tarojiro.co.jp

●会場
space&cafe ポレポレ坐
東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル1F
TEL:03(3227)1405
★JR総武線「東中野駅」西口より徒歩1分
★地下鉄大江戸線「東中野駅」A1出口より徒歩1分
地図はこちらhttp://polepoleza.jugem.jp/?cid=5

 


『「ホームレス」襲撃事件と子どもたち』に寄せて

 

上野千鶴子さん………………この、いのちへの哀しみと愛しみ

 十四年前の道頓堀事件は、ゆきばのない無職の青年が、ホームレスの男性を襲撃し死なせてしまうというやりきれない事件だった。「ゼロくん」と名づけた加害者の青年に、北村年子さんはふかく関わるようになる。罪の意識のない「ゼロくん」が、いのちと他者への想像力にめざめていく過程に、真摯に伴走したドキュメントが前著だった。

 それからも弱者が弱者を攻撃する、陰惨で救いのない事件はつづいた。「ゼロくん」はひとりではなかった。いくにんもの「ゼロくん」が、何人ものホームレスの人々を攻撃し、殴打し、死に至らしめた。泥沼のように格差が拡大する社会で、いつ、だれが「攻撃する側」になっても「攻撃される側」になってもおかしくない、そんな時代に、この増補版が刊行される……。

 北村さんにとって、このしごとは「ライフワーク」になる、と思った。そのとおり、十四年をかけたこのしごとは、文字どおりの「ライフワーク」、いのちがけのしごととなった。

 彼女は単純な被害者の正義の立場に立たない。弱者がほんのはずみで加害者にも被害者にもなりうることを見据え、加害者を被害者に出合わせようとしてきた。両極にひきさかれる彼女の哀しみは、いのちへの愛しみでもある。そのいのちがけのかなしみの大きさに、読者はどこまで追いつけるだろうか。(社会学・東京大学大学院教授)

 

湯浅 誠さん………………真の和解を考えぬいた到達点

 道頓堀事件から十四年。私の活動期間でもあるこの歳月を、著者は一貫して襲撃する者とされる者の出会いと償い、そして真の和解を考えぬくことで生きてきた。

 大人の差別意識を子どもが継承・増幅すること、襲撃といじめを等価に見る視点、それによって支えられる自意識とそれ以外に支えてくれない承認の欠如。大人と子どもを等しく覆っているこの社会の生きづらさは、著者の低くて近しい目線によって明らかにされてきた。そして、それでも残るわからなさも含めて包みこもうとする姿勢……。

 終章、著者の筆致はそれまでとは違った「迷いなさ」を示す。そして、迷いつづけたすえに到達した「迷いなさ」がエピローグの自己開示をもたらす。それが、「ホームレス問題の授業づくり全国ネット」に集う人々によって著者の試行錯誤が受け入れられたことの帰結であることは明らかだ。

 受け止められ、迎え入れられることによって開いていくこの関係のありようと著者の軌跡それ自体が、本書のテーマである襲撃する者とされる者、加害者と被害者の真の和解の生きられたモデルケースになっているという、稀有なルポルタージュである。(反貧困ネットワーク事務局長・年越し派遣村村長)

 

 

 

 

 

リンク

ホームレス問題の授業づくり全国ネット http://class-homeless.sakura.ne.jp/

 

 

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