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よくある質問

子どもが「漢字がたのしくなる本」シリーズを使っています。本のなかにある部首の名前が、私が小学校で習ったときのものと、いくつか違うようですが、なぜですか?
部首の分類方法は、辞書や教科書によって少しずつ異なります。部首名についても、同じ部首に、いくつかの名称が使われているものがあります。
たとえば、「しんにゅう」と「しんにょう」、「おいがしら」と「おいかんむり」、「ぎょうがまえ」と「ゆきがまえ」などです。「ぼくにょう」「ぼくづくり」「むちづくり」「のぶん」と、四つほどの呼び名が使われているものもあります。
「漢字がたのしくなる本」シリーズでは、いくつかの呼び名があるものについては、なりたちとのつながりがあるものや、字形をイメージしやすい名称を使っています。
小学校5年生になったばかりの子どもがいるのですが、楽しく漢字を学ぶために、御社の本を活用したいと考えています。「漢字がたのしくなる本」シリーズは、テキストもワークも1巻~6巻ですが、最初の1巻から取り組んだほうがよいのでしょうか?
「漢字がたのしくなる本」シリーズは学年別ではないので、そうしたご質問をよくいただきます。結論から先に申し上げますと、3巻から始めることをおすすめします。以下、理由をご説明します。

このシリーズは、「漢字の組み立ての元になる字を学び、その組み合わせの法則性を知っていくことで、多くの漢字のできかたが理解できる」という方針でつくられています。
学校の学年配当漢字は、その順序で教えられていないところもあります。
たとえば「祭・神・福」など、「しめすへん」を使う漢字は3年生で習いますが、もとの字の「示」は5年生になってから習います。
「空」(穴+工)は1年生で習いますが、「穴」は6年生に配当されています。 このシリーズではこういった矛盾のないよう、あわせ漢字の「原子」となる基本漢字を先に習得するようにしています。

5年生でしたら、基本漢字はだいたい身についているとおもいます。基本漢字のほとんどは、そのまま部首になります。「木」が「きへん」になり、「行」が「ぎょうがまえ」になったりするように。
ですので、3巻の部首を学べば、基本漢字と部首の成り立ちという幹の部分をふまえて、4巻の学習に進めるかとおもいます。

4巻・5巻は「形声文字」(部首+音記号でできている漢字)がテーマになっています。「部首」については3巻で学習していることを前提にして、「音記号」中心に解説が進みますので、3巻が未習ですと、理解が難しくなってしまいます。
そのため、3巻からのご活用をおすすめしました。
「漢字がたのしくなる本」には、テキストとワークがありますが、どちらからやればいいのでしょうか。また、どちらもやらないと、理解が不足するものでしょうか。
どちらからでも大丈夫ですし、どちらか一方でも大丈夫です。お子さんの興味や特性にあわせて選んでください。
「テキスト」のほうは、説明を読む部分が「ワーク」よりも少し多めになっています。
「ワーク」は、絵や漢字あそびが多く、より楽しく学べるようにつくられています。
ただ、「音記号」をメインに扱う4・5巻については、ワーク4・5で存分に遊んでからテキスト4・5という進みのほうが、入りやすいかとおもいます。
子どもが小学校4年生です。いまの学年になってから、先生から「トメ・ハネ」や、「付けるか離すか」「点か棒か」といったことで、細かく注意を受けるようになりました。漢字はわりと好きな子だったのですが、漢字アレルギーになりそうで、心配しています。御社の教材では、あまりそうしたことに触れられていませんが、どのように考えたらいいのでしょうか。
文化庁が、告示した「常用漢字表」のなかで、そうした画と字形の差異について説明しています。画や字形が、明朝体とゴシック体など書体デザインの違いによって少し違ったり、印刷文字と手書きによって違ったりするのは、許容範囲であることの例示をしています。
以下のページに、PDFが添付されていますので、その前半部にある「(付)字体についての解説」をご覧ください。

常用漢字表(平成22年11月30日内閣告示)
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/kokujikunrei_h221130.html