太郎次郎社ホームページ
... HOME 新刊・近刊 今月のコラム 本を探す 教育・子育てフリートーク 太郎次郎社OVERVIEW 本を買うには リンク ... ...

太郎次郎社OVERVIEW
太郎次郎社の歩み
1972年8月、数学者・遠山啓を編集代表とする月刊教育誌『ひと』を創刊するために、株式会社太郎次郎社は創設された。太郎次郎社の出版活動の軌跡は、『ひと』誌のテーマの追求のなかから生まれたものである。

当時、「教育内容の現代化」('57年、ロシアの世界最初の人工衛星・スプートニク打ち上げ成功の対抗策)をめざした学習指導要領のもとで、小学校で65%、中学校で80%におよぶ「落ちこぼれ」問題を背景に、'73年1月、『ひと』誌は創刊される。

『ひと』創刊号の特集に「子どものための教育宣言」を掲げて出発する。その背景にはバラバラな教科に分割された、多量な知識の注入による「子どもたちの精神の分裂をおしとどめ、教科を融合し、人間の全一性をとりもどす」ことをめざす。

刊行発起人−遠山啓、石田宇三郎、板倉聖宣、遠藤豊吉、白井春男。市民・母親・学生が編集委員として加わり、毎月1回、だれでも参加できる「日曜ひと塾」と「公開編集会議」(80年末まで161回におよぶ)を地域でもち、読者参加の紙面づくりをつづけた。全国各地に、教師・父母・若者たちによる「小さなひと塾」が、地域における“教育の市民活動”として広がった。

太郎次郎社は、教育総合誌『ひと』の刊行を中心に、管理・統制のきびしかった公教育を、下から改革するための市民派の教育運動の一つの拠点となった。70年代の『ひと』各号では学びの記録として子どもと大人の“楽しい授業”が工夫され、“楽しい学校”がめざされる。

'76年の遠山啓『競争原理を超えて』の刊行は、70年代の太郎次郎社と、『ひと』の活動を特徴づける。ガウス正常分配曲線にもとづく5段階相対評価の誤りを指摘し、内申書・入試制度をはじめとする序列主義と学歴社会を超える論証と実践を発表しつづける。そのほか、障害児教育、公害、落ちこぼし、子どもの自殺・登校拒否などのテーマを早い時期から追求する。

'79年9月、編集代表・遠山啓逝去。'80年1月から『ひと』は、編集代表をおかずに「遠山啓創刊/編集・『ひと』編集委員会」として刊行する。

時代は大量生産から大量消費へと転換する。80年代、「おちこぼし」批判から始まった親たちの教育参加は、やがて受験競争の推進役にとって替わる。テスト・進学競争が子どもたちと学校をおおう。激化するいじめ・殺傷・体罰・登校拒否、さらに現代の家族と子育て、生と性と死などのテーマ、日の丸・君が代問題、「法制化運動」の検証……と突出した問題追求がつづく。とくに80年代の特徴は、環境問題の授業化であった。食べ物・水・原発・ゴミ・ゴルフ場・再生紙・アルミ缶……、「殺しの文化から、いのちの文化へ」の転換をもとめた。

90年代を特徴づけるのは、新しい教育パラダイムの転換を求める模索である。
『ひと』93年1、2月号で、創刊20周年記念「日本の学校のゆくえ」を編集する。これからの教育・学校・『ひと』について、大田尭・池明観・白川静……など35名の識者から意見をいただき、21世紀への教育改革をさぐる。

'95年3月号から編集代表に佐藤学・里見実・竹内常一の教育研究者3人を迎えて、研究者を主導とする編集委員会は、21世紀の学校のビジョンを描く。'97年1月号から「学びと参加の実践」誌として位置づける。

'98年3月号(通巻302号)をもって、一時、休刊にはいる。この数年間、自由主義史観批判、神戸児童殺害事件、学級崩壊など、事件的な問題をとり上げると部数は大きく伸びるが、日常的なテーマを扱うと停滞するというくり返しのなかで、『ひと』誌の役割を問いなおすために休刊を決める。

休刊してただちにその4月、読者との交信誌『ひとネットワーク』(菊5判・64ページ)を隔月刊で発行する。予約購読制をとって、編集部からの問題の投げかけと、読者からの応答を小冊子に編んだ。6号まで刊行。

1999年9月、リニューアル『ひと』創刊。動詞を特集テーマに責任編集制をとって、隔月刊(B5変形判)で1年間6冊をだして、終刊とする。



リニューアル『ひと』バックナンバー
   ■ VOL.1(1999年9・10月号)
   里見実=責任編集
   「読む」……モノ・コト・世界を読む!
 ■ VOL.2(1999年11・12月号)
   中西新太郎=責任編集
   「なぞる」……成長モデルなき時代を生きる
 ■ VOL.3(2000年1・2月号)
   野田正彰=責任編集
   「傷つく」……「心の教育」とスクール・カウンセリングを検証する
 ■ VOL.4(2000年3・4月号)
   栗原彬=責任編集
   「うつす」……「表現」−逸脱・暴力から創造力へ
 ■ VOL.5(2000年5・6月号)
   佐藤学=責任編集
   「黙る」……観る・聴く・感じるための余白
 ■ VOL.6(2000年7・8月号)
   竹内常一=責任編集
   「侵す」……禁忌の言葉・おかす−「侵す」「犯す」「暴す」

太郎次郎社代表・浅川満からのひと言
  2002年は、『ひと』創刊から30年。都心に居座って仕事にしばられつづけたようである。変革は“遠いところ、弱いところ、小さいところ”から萌芽がみられる。日本の周縁部から、学校の外側から、何かが始まりそうである。地域に足を運んで、そこから読者にメッセージをお届けしようと思う。


HOME 新刊・近刊ニュース 今月のコラム 本を探す 教育・子育てフリートーク 太郎次郎社OVREVIEW 本を買うには リンク

HOME
新刊・近刊ニュース今月のコラム本を探す教育・子育てフリートーク太郎次郎社OVERVIEW本を買うにはリンク
 
copyright(c)TaroJiro co,.ltd.Allright Reserved.