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深海ロボット、南極へ行く
極地探査に挑んだ工学者の700日

深海ロボット、南極へ行く 極地探査に挑んだ工学者の700日

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深海ロボット、南極へ行く
極地探査に挑んだ工学者の700日

発行日 2023年11月発行
判型 四六判・並製
頁数 256+口絵8ページ
価格 本体1900円+税
ISBN ISBN978-4-8118-0864-2
Cコード 0026

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内容

世界初の南極用水中探査機開発記にして、エンジニアから見た南極観測体験記。マリアナ海溝をはじめ国内外の深海に自作の水中探査機=ROVを潜らせてきたロボット工学者の著者のもとに、ある日、驚きの相談が舞いこんだ。

「昭和基地近くの湖沼にいる生物を調査したいんだけど、後藤さん、南極用ROVってつくれる?――」

子どものころからの憧れの世界“南極”で活躍するロボットの開発依頼。二つ返事で引き受けたものの、南極の湖底って、どんなところ?! 未知の極限環境、コスト、納期……。難題をクリアしながら、日本初の南極湖沼用ROVをつくりあげ、みずから南極に赴き、潜航させるまでの日々を描く。

目次

プロローグ 超深海の世界から

1章●深海ロボット、南極をめざす

1 深海に潜ったら、南極が見えてきた
しらせの模型に導かれるように/いつか南極に行きたい/深海探査機を自作するには
南極のスペシャリストとの出会い/動きだした南極用ROV開発計画/ロボット屋だけど生物屋

2 南極用ロボット開発、始動
使える機器を、安く、早くつくらねば/南極ROV用ケーブルを共同開発
ひょんなことから超有名時計の開発者と知りあう/カシオのG-SHOCKがROVと合体?
謎の単語が飛びかう南極会議/昭和基地じゃなくて野外で寝泊まり!?/そもそも南極地域観測隊とは

水中探査機ミニ講義
水中探査機開発史/ROVを動かす基本的な原理/ROVの基本構造

3 ROV完成からはじまるつぎのステージ
南極用ROV、ついに完成/南極チームは家族のような存在/新たなステージは、冬山での訓練から
クマの恐怖と寒さに震えながらの野営/怒涛のスケジュールで「夏訓」をこなす

2章●深海ロボット、南極に立つ

1 いざ、南極へ
しらせとの2週間ぶりの再会/しらせに持ちこみたい旅グッズ/いざ、出港!/大忙しの往路
食事だ! 祭りだ!/荒れ狂う暴風圏に突入/上陸前の一大イベント、怒涛の糧食配布
彼方に南極大陸が見えてきた/南極の景色は想像とはぜんぜん違った

2 ようこそ、きざはし浜小屋へ
南極で山菜そばを食す/卵・パン事件、発生/恐るべき南極の紫外線
スカルブスネス探検隊、南極の岩山を歩く/わいわいドタバタのクリスマスイブ

3 嵐のなかの南極生活
氷床と岩が混在する「スカーレン」へ/恐れていたことが現実に/この過酷な場所で年越しを?
しらせへの一時退避/これぞ南極、ブリザード襲来

3章●深海ロボット、南極で潜る

1 南極調査用ROV、ロールアウト!
自作ROV、南極・長池に初潜入/コケボウズとの初対面/山上の湖「くわい池」の調査
仏池のコケボウズに潜む謎/オーセン湾を探査せよ!/ひとつの仮説と新たな目標/ROVの分解修理を決断

2 南極で水中ロボットにしかできないこと
水中ロボット工学者の役割とは/南極で、まさかの風邪をひく/トホホなありさまで、あこがれの昭和基地へ
もう、きざはし浜にもどれない?!/ひとまず、しらせへ帰艦/復活! ふたたびのきざはし浜へ
長池で発見した水深10mの「境界」

3 南極をあとにして
あわただしく過ぎていく復路の日々/出発から4か月、ついにシドニーに帰港/南極はいまもそこにある

エピローグ 南極へと続くそれぞれの物語
現場を知らずして、有用な技術は生まれない/南極は、それぞれが得意分野で挑む場所
南極への扉はいつも突然に/いざ、新たな難題が待つ南極へ

著者紹介

後藤慎平(ごとうしんぺい)

1983年、大阪生まれ。筑波大学大学院博士後期課程修了。博士(工学)。第59次・第65次南極地域観測隊(夏隊)。民間企業、海洋研究開発機構を経て、東京海洋大学助教。専門は深海探査機の開発、運用。2014年から生物研究にまつわる海洋機器開発に取り組み、2018年には南極の湖底に生息するコケボウズを水中ロボットで撮影する、世界初のミッションを成し遂げた。著書に『深海探査ロボット大解剖&ミニROV製作』(CQ出版)がある。

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