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教育社会学研究者

内田 良(名古屋大学・准教授) さんからの推薦コメント

最大級におもしろい!
学校のさまざまな<モノ>と<コト>を,ぜんぶ「カネ」から照らし出す。学校の見え方がガラリと変わり,教員の働き方改革にもつながる,斬新でリアルな学校解説本!!

「例年どおり」といった言葉の裏で,どれほど多くの私費が動いていたことか。本書は,保護者の私費負担を,具体例満載で「見える化」してくれる。読み進めていくほどに,学校ではどうにも無駄に私費をかけていることが明らかになっていく。

一方で本書は,たんに「私費負担が大きすぎる」と告発しているわけではない。その主張の土台には,学校教育の重要な理念がある。すなわち学校教育においては,家庭の経済状況にかかわらず,どの子どもにも同じような教育が保障されなければならない。家庭の貧困問題が広がるなか,保護者による多額の私費負担は,学校教育の理念に矛盾するのだ。本書は,学校教育の原理とは何なのかを考えるための,教育学の入門書としても最適である。

そして無駄にカネがかかっているのだとすれば,それは無駄にやりすぎているということでもある。私費負担の見直しとは,学校の行き過ぎた活動の見直しでもある。本書は,肥大化した部活動や修学旅行などに多くの時間を割いてきた教員の働き方を,「カネ」の面から改革していくための指南書としても使える。

栁澤靖明さんは,公立校の事務職員。学校における「カネ」の専門家。そして,福嶋尚子さんは,教育行政学者。教育学における「カネ」の専門家だ。学校のリアルな日常からその歴史的・法制度的背景までを,「カネ」の観点からわかりやすく解説してくれる。現場と研究の見事なコラボレーションが,本書の完成度を高めている。学校に関わる保護者・教職員から,教育学を専門とする学生や研究者まで,学校教育に関心のあるすべての者が,真っ先に目をとおすべき良書である。

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