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【訃報】里見実さん

里見実さんが2022年5月9日に亡くなられました。

以下に小社で手がけていただいたご著書・訳書・編書を列記してお仕事をふりかえり、弔意と謝意を示します。

ご葬儀はご家族のみで営まれ、供花・香料などは辞退されるむね承っております。


□著書
学校を非学校化する──新しい学びの構図  1994年
1─教師が教え、生徒は教えられる。2─教師がすべてを知り、生徒は何も知らない。3─教師が考え、生徒は考えられる対象である。4─教師が語り、生徒は耳を傾ける。この関係をかえること、それは社会文化の変革である。

働くことと学ぶこと──わたしの大学での授業  1995年
学ぶこととは? 働くこととは? 生きる基礎を問いかけられて学生たちは議論し、考え、その思索を書きつけ交換し、ふたたび考える。若者たちが学ぶことと出会い、大学を〈自分づくり〉の仕事場にしていった授業の記録。

学ぶことを学ぶ  2001年
空洞化した教えや学びを根底から問い直し、新しい学びのイメージを創出するには。言語をとおし、身体を媒介にして、世界に働きかけ、自ら獲得する学びとは。「学び方を学ぶ」ことからの出発、その大学での実践。

学校でこそできることとは、なんだろうか  2005年
子どもたちが集まって、ひとつのことがらを、協働的に、持続的に、かつ知的に追究できる場として、学校以外に現在、どのような場があるだろうか。出口のみえない学力論争を超え、「人として育つ」ための学びへ。

パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む  2010年
人間の非人間化に抗い、自由への翻身の契機を探りつづけたブラジルの教育思想家パウロ・フレイレ。「現代の古典」ともいわれ、世界中で読み継がれているその主著を読み解く。ポルトガル語版オリジナル・テキストからの訳とともに。


□訳書
パウロ・フレイレ 希望の教育学  2001年
いまある状態が、すべてではない。ものごとを変える、変えることができる、という意志と希望を失ったそのときに、教育は、被教育者にたいする非人間化の、抑圧と馴化の行為の手段になっていく。教育思想家フレイレの晩年の主著。

ピーター・メイヨー グラムシとフレイレ──対抗ヘゲモニー文化の形成と成人教育  2014年
世界各地の社会運動のなかで、もっとも熱く語り交わされている二人の思想家の行為と言説を横断的に分析し、かつ批判的に相対化しつつ、グローバル資本主義の下で社会の変革を追求する成人教育の今日的な課題と可能性に光をあてる。

セレスタン・フレネ 言語の自然な学び方──学校教育の轍の外で  2015年
人間は立つこと、歩くこと、しゃべることを身につけていくのと同じ道筋をたどって、読み書きを学ぶことができる。すなわち実験的模索によってそれを学ぶのだ──。娘バルの記録を生き生きとたどりつつ、学ぶ主体の「生命の弾み」に照準をあて、子どもの言語習得のプロセスに迫る。

□編著書
地球はどこへ行く?──ゴルフ場・再生紙・缶コーヒー・エビの授業  1993年
ほんのちょっとした便利さや、快適な生活は、どのような代償のうえになりたっているのか。地球の反対側ではどんな事態になっているか。われわれの生活の異常さを浮きぼりにする事実を、子どもたちに投げかけた授業集。

シリーズサイト

  • 漢字って、たのしい
  • らくらく算数ブック
  • 「ひと」BOOKS

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