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国籍のゆらぎ、たしかなわたし
線をひくのはだれか?

国籍のゆらぎ、たしかなわたし 線をひくのはだれか?

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国籍のゆらぎ、たしかなわたし
線をひくのはだれか?

発行日 2025年06月発行
判型 四六判・並製
頁数 256ページ
価格 本体2000円+税
ISBN ISBN978-4-8118-0868-0
Cコード C0036

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内容

「わたし」にとって「国籍」ってなんだろう?
「わたし」たちは「国籍」とどう向き合えばよいのだろう?

それを考えるためにはじまった手紙のやりとりは、硬直した線引の制度としてだけではない、多様な視点を開放した。在日コリアン、ハーフ、難民、無国籍……。異なるルーツや生まれ育ちをたずさえて「ともに生きる」ための土台を模索する。「わたし」と「国籍」の関係を考え、探る6編のダイアローグ。

目次

はじめに

◎制度と偏見
×安田菜津紀(フォトジャーナリスト)

◎見た目と思いこみ
×サンドラ・ヘフェリン(エッセイスト)

◎カテゴリーと対話
×サヘル・ローズ(俳優)

【鼎談】◎関係性の「砦」が制度の未来を変える
加藤丈太郎×三木幸美×木下理仁

◎無国籍と証明
×長谷川留理華(無国籍ネットワーク運営委員)

◎痛みと出会い
×金 迅野(牧師)

おわりに

著者紹介

木下理仁(きのしたよしひと)

ファシリテーター/コーディネーター。東海大学国際学部国際学科非常勤講師。1980年代の終わりに青年海外協力隊の活動でスリランカへ。帰国後、かながわ国際交流財団で16年間、国際交流のイベントや講座の企画・運営を担当。その後、東京外国語大学・国際理解教育専門員、逗子市の市民協働コーディネーターなどを経て、現職。神奈川県を中心に、学校、市民講座、教員研修、自治体職員研修などで「多文化共生」「国際協力」「まちづくり」をテーマにワークショップを行っている。1961年生まれ。趣味は落語。 著書に『チョコレートを食べたことがないカカオ農園の子どもにきみはチョコレートをあげるか?』(旬報社)、『難民の?(ハテナ)がわかる本』『国籍の?(ハテナ)がわかる本』(ともに太郎次郎社エディタス)など。

安田菜津紀(やすだなつき)

認定NPO法人Dialogue for People(ダイアローグフォーピープル/D4P)フォトジャーナリスト。同団体の副代表。東南アジア、中東、アフリカ、日本国内で難民や貧困、災害の取材を進める。東日本大震災以降は陸前高田市を中心に、被災地を記録し続けている。 著書に『遺骨と祈り』(産業編集センター)、ほか。現在、TBSテレビ『サンデーモーニング』にコメンテーターとして出演中。

サンドラ・へフェリン(さんどら・へふぇりん)

エッセイスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「ハーフ」にまつわる問題に興味を持ち、「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。ホームページ「ハーフを考えよう!」 著書に『ドイツ人は飾らず・悩まず・さらりと老いる』(講談社)ほか。

サヘル・ローズ(さへる・ろーず)

俳優。イラン生まれ。7歳までイランの孤児院で過ごし、8歳で養母と来日。主演映画『冷たい床』でイタリア・ミラノ国際映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞。国際人権NGOの「すべての子どもに家庭を」の活動で親善大使を務めた経験もあり、2020年にはアメリカで人権活動家賞を受賞する。著書に『これから大人になるアナタに伝えたい10のこと』(童心社)ほか。

長谷川留理華(はせがわるりか)

ミャンマー北西のラカイン州(アラカン)に生まれる。1992年、首都ヤンゴンに家族とともに移る。身の安全のためロヒンギャ民族であることを公にせずに生活。2001年、たび重なる迫害や差別に限界を感じ家族とともに来日。2013年、日本国籍を取得。現在は、在日ビルマ・ロヒンギャ協会、無国籍ネットワークの運営委員。

金迅野(きむしんや)

在日コリアン2世の父と自称江戸っ子の日本人の母のあいだに東京で生まれた。東京には台湾人のいとこが、朝鮮半島の南北にもいとこがいる。出版社、神奈川県国際交流協会、川崎市ふれあい館などを経て、2012年から在日大韓基督教会横須賀教会牧師。2020年から立教大学大学院特任准教授。専門は、実践神学、多文化共生論、人権教育など。共著に『ヘイトをのりこえる教室』(大月書店)。

加藤丈太郎(かとうじょうたろう)

明治学院大学社会学部社会福祉学科准教授。博士(学術)。2017年3月までNPOにおいて非正規移民に在留資格を求める活動に従事。2017年4月に研究の道に転じ、現在はベトナムから日本への国際労働移動を主なテーマとして研究をおこなっている。専門は移民研究、多文化共生論、移住と開発。主な著書に『日本の非正規移民』、共編著に『入管の解体と移民庁の創設』(ともに明石書店)などがある。

三木幸美(みきゆきみ)

公益財団法人とよなか国際交流協会事業主任。大阪出身。フィリピンと日本の「ハーフ」として大阪の被差別部落で生まれ、無戸籍・無国籍児から8歳で「日本人」となる。学生時代に外国にルーツをもつ子ども・若者とかかわりはじめ、二〇一六年度より同協会職員となり、二〇二四年度より現職。講談社現代ビジネスでの執筆や講演、Eテレ『バリバラ』出演など多方面で発信を続けている。共著に『部落の私たちがリモートで好き勝手にしゃべってみた。』(解放出版社)。

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